ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」とはだれのこと?

現在、クラクフ国立美術館が所有している名画「白貂(てん)を抱く貴婦人」[レオナルド・ダ・ヴィンチ作)は、美女の肖像画としては世界でも屈指の名画に数えられています。また、ポーランド国内にある絵画のコレクションにおいては、名画の中の名画として挙げられる作品ですが、絵の中から何かを見つめる色白の美女はいったいだれだったのでしょうか?
左手で白貂を支え、右手でそのしなやかな毛をなでる若い貴婦人の肖像画。これがポーランドにやってきたのは、1800年頃にポーランド有数の大貴族であったアダム・チャルトリスキ公がイタリアで買い、美術品の収集家として知られていた母のイザベラにプレゼントしたことがきっかけでした。
その時からこの静かな視線を向ける美女の肖像画はチャルトリスキ家所有のコレクションに加わりました。1490年に38歳だった巨匠ダ・ヴィンチがミラノで製作した作品で十数枚の同様の肖像画のひとつとして知られ、2017年5月19日からはクラクフ国立ミュージアムの本館で公開中です。
モデルの女性の名はチェチーリア・ガッレラーニ。ミラノ公ルドヴィコ・スフォルツァの愛妾であった女性です。この絵は二人の熱い愛が密かに描かれているそうですが、それは何なのか?謎は腕の中の白貂にあり、チェチーリアとルドヴィコの熱い愛を象徴したものといわます。
いかがでしょうか?美術館めぐりは退屈でいやだなとこっそり思っているみなさん、ちょっとしたミニ知識で芸術作品を十倍楽しめるようになりますよ。
クラクフにお出かけの際はぜひ「貴婦人」に会いに行ってみてくださいね。

クラクフ国立ミュージアム公式サイト http://mnk.pl/exhibitions/leonardo-da-vinci-lady-with-an-ermine