ショパンの軌跡をたどる旅- ポズナン

 

ポズナンの広場はフォトジェニック

 

旅によく出ていたショパンの足跡はワルシャワとその近郊だけでなく、ポーランドのあちこちに残っています。
例えば…フォトジェニックなポズナンの広場の近くでショパンは18才の時に貴族のサロンでピアノを弾いています。

1828年にここでショパンが演奏したとレリーフの下に記されている

赤と白の色使いが印象的なその建物は旧市街の端の方にあって、入り口にはあまり目立たない場所に1828年のショパンの来訪を記念したプレートがあります。
ポーランド語で Fryderyk Chopin w 1828 r. grał w tym gmachu(ショパンが1828年にこの建物の中で演奏した)と記されています。その様子を後年ポーランド人画家ヘンリク・シェミラツキ(Henryk Siemiradzki)がショパンがサロンで演奏する様子を描いています。このサロンは市役所の中にあり、ショパンが演奏をした美しいサロンをコンサートやレセプション用に貸し出しすることも可能とのことでした。

ポズナンの市庁舎(旧ラジヴィウ宮殿)

ショパンが1828年にポズナンに立ち寄ったのは、ベルリンからワルシャワへの途上のことで、ショパンの後援者でもあったポーランド貴族アントニ・ラジヴィウ(Antoni Radziwiłł)公爵が招待したからでした。ラジヴィウ公爵はポズナン大公国における総督(プロイセン王の名代)であり、この建物は当時公爵家の邸宅でした。

ラジヴィウ公爵家のサロンでピアノを弾くショパン 自らも作曲や声楽なども嗜み、とりわけチェロの演奏に秀でていた公爵は、18世紀から19世紀前半にかけてその時代を一世風靡した芸術家らと好んで親交を結んでいました。その中にはベートーヴェンやパガニーニ、文豪ゲーテなどもいました。 そんな中、ワルシャワの社交界で神童と評判が高かったショパンの演奏を聴いたラジヴィウ公爵は、少年の非凡な演奏に感銘し、ポーランド(地図の上からは消えていたが)が生み、育んだ神童を世界の一流音楽家としての道を歩ませるべきだとショパンの両親を熱心に説得したといわれます。
そのような経緯からショパンの父親はラジヴィウ公が息子の後ろ盾になってくれればと期待を寄せ、ショパンもこのポズナン訪問の前後の年には同じヴィエルコポルスカ地方のアントニンという場所にあるラジヴィウ家の別荘を訪れるなどして親交を結んでいたのですが、プロイセンに近い立場にあった公爵はベルリンをショパンの晴れ舞台にと考えていたのに対して、ショパン自身は音楽の都ウィーンに強く魅かれていたといった食い違いもあり、結局ラジヴィウ公爵家がショパンのパトロンとなることはありませんでした。

ここの記念プレートはポーランド語で書いてあるため、知らなければうっかり見過ごしてしまいそうですが、旧市街広場から目と鼻の先なので立ち寄ってみてはいかがでしょう。

ポズナンへのアクセス
空路 日本から空路の場合はLOTポーランド航空でワルシャワ経由のほか、ルフトハンザでフランクフルト経由、スカンジナビア航空コペンハーゲン経由で。またLCCも多く、ポズナン空港からは27都市からアクセスできます。

 空港~市内への移動 (距離は約7km)
バス: 59番でポズナン本駅まで行けます。また、空港から200mほどのバス停からもポズ ナン本駅付近まで行くバス48番があります。市交通局サイト(59番の時刻表&経路図)
 市交通局サイト(48番の時刻表&経路図)

タクシー: 空港は提携タクシー2社の利用をおすすめしています。
Radio Taxi RMI iTaxi.pl – 携帯アプリをダウンロード

鉄道 ワルシャワ、ベルリンから約3時間半
路線検索E-podroznik.pl
バス ワルシャワから5時間10分 オンライン予約可。
早割などがあり鉄道より安価で利用できる。
Polski Bus公式サイト