世界遺産ヤヴォルの平和教会を訪れて

ヤヴォルにて
ポーランド南西部ドルヌィ・シロンスク地方にヤヴォル(Jawor)という街があります。ここの木造教会(平和教会)がシフィドニツァŚwidnicaの平和教会とともに2001年に世界遺産に登録されています。なかに入るとその質素な外観からは想像もつかない豪華な内部装飾に圧倒されることでしょう。礼拝時には6千人を収容することができたそうで、それぞれの席には番号が書かれています。昔は遠くから礼拝にやってくる信徒たちが座る場所を確保できるようにとこの番号で予約制になっていたそうです。また特別多く寄付をした富裕層のための特別席は説教台正面の2階に用意されていました。

平和教会はこうしてできた
ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会が建てられたのは17世紀半ばのこと。ボヘミアのプロテスタント教徒の反乱をきっかけに勃発した三十年戦争後のことでした。ウェストファーレン講和条約1648年)に基づき、オーストリア皇帝は、ドルヌィ・シロンスク地方のプロテスタント教徒たちに破壊をもたらす戦争と宗教紛争終結の省庁として「平和教会」を建てることを許可しました。ただし伝統的な教会と同じような構造は許可されず、建材は耐久性のないものでなければならず、市壁に備え付けられた大砲の射程距離内に位置していなければなりませんでした。木材、藁、粘土を利用したハーフ・ティンバー(木骨)造りの建物が出来ました。木造建築の教会としてはヨーロッパ最大です。外から見ればシンプルな造りですがなかは豪華絢爛なバロック様式です。すでに秋でもかなりひんやりとした感じがした巨大な教会では、冬の寒さはさぞや厳しいものだろうと想像がつきます。冬はどうやって礼拝を行うのかと質問してみたところ、入り口の右手奥にある小さな別室で行っているそうです。平和教会はもともとはヤヴォル、シフィドニツァ、グウォグフの3カ所に福音アウグスブルク派教会として存在していましたが、グウォグフが火事で消失してしまったため、現存するのはヤヴォル、シフィドニツァの2カ所のみになっています。

階段を上がると2階にパイプオルガンがあります。以前、ポズナンの旅行フェアでお話する機会があったヤヴォル市役所の方が一緒だったので、特別にこのオルガンを弾かせてもらいました。ちょっと音を鳴らしてみただけですが、この空間でこれまで数えきれない数の信徒がこのオルガンの音色に耳を傾けたのだと思うと感無量でした。

イメージ 2  イメージ 3

ヤヴォル平和教会
http://kosciolpokojujawor.pl
ポーランド語名称 Kościół Pokoju  w Jaworze
所在地
Park Pokoju 2, 59-400 Jawor
☎/FAX: ( +48 76 ) 870 32 73E-mail: jawor@luteranie.pl

見学時間
4月1日~10月31日 10:00~17:00
日曜、教会の祝日12:00~17:00
11月1日~3月31日は6名以上の団体で事前予約(遅くとも1日前までに)がある時のみ見学可
教会の歴史についての音声による説明は日本語版もあり、お願いすれば流してもらえます。

 

コメントを残す